本当の気持ち

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オレが親に怒鳴ってからは 少し反省したらしいが... 本当に少ししか反省していない 母さんいわく 働くのは自分達... 父さんと母さんの 老後のためらしい... 働く時間はほとんど変わらない だから、オレはいつも通り ファミレスで夕飯を食べる 「ありがとうございます」 「たぶん、両親は仕事だと思いますよ」 「あらそう?大変なのね...」 「えぇまぁ...」 「...夕飯、ご馳走になります...」 今日は 山田家...いや、山田あかりの 部屋で食べる事になる... 「わかったわ」 「じゃあ、出来たら持って来るわね」 「ありがとうございます」 上田の父親は既に部屋を出て行って居なかったが 上田の母親は笑顔で部屋から出て行った 「はぁ...」 「どうしたものか...」 起きない上田 静かな部屋には 上田の寝息と時計の秒針が 1秒、1秒を刻む音だけが 響きわたる... 「だんだん...鬱になりそう...」 カチッ...カチッ...カチッ...カチッ... 「...上田さーん」 「起きてくださいよ~」 「...ムニャムニャ...ウフフフ...」 「なんか笑ってるし...」 「こえぇよ...」
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