本当の気持ち

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かれこれ 30分くらい 軽く叩いてみたり 目覚まし時計を 耳元で鳴らしてみたり 少し恥ずかしい事を 耳元で囁いてみたり まったく起きなかった... 恥ずかしい事を囁いた時... 「...ムニャムニャ...ブフッ!...」 寝ながら 笑っていた... 余計恥ずかしかった... カチッ...カチッ...カチッ...カチッ... オレは諦めて 何も出来ない状況を どうしたら良いかわからず 小さな本棚の上に置いてある 少し汚れたクマの人形を 眺めていた... どこか 懐かしさを感じた... 「この人形は......」 「!?...これは!?」 思い出した! オレが中2の時... 中学の友達とオレ、上田の数人集まって クリスマスパーティーを 上田の家でやった時... 他の皆には キーホルダーや適当な物をあげたのだが... 上田には 後から内緒で あのクマの人形をあげたんだった 「...こんな汚くなっても、持っていてくれてるんだな...」 「ありがとな...」 「ムフフフ...えらいだろ...ムニャムニャ...」 また寝てるんだか 起きてるのか分からない 寝言を...
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