本当の気持ち

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そう 一度フラれているオレは... 例え上田が そんなタイプの人間だとしても オレには意味がない カレーを食べ終わると スプーンを皿に置き 携帯を取り出し 上田家の電話番号を 打ち込んだ... そして すぐに上田の母親が 食器を取りに来て 持って行った... 皿と入れ替りに 毛布がオレの元へと やってきた... 「寝る時はこの毛布を使いなさい」 上田の父親が 渡してくれた... オレがお礼を言うと すぐに部屋からいなくなった そして再び 部屋を静寂が包み込む... やることも無く... 上田の寝顔を眺めていたが 急激に眠気が襲いかかって来た 今日、1日中歩き回ってたからか 疲れがドッと 溢れる様な感覚があった 横になるのは難しいため 上田が寝ているベッドに 右手を置き その状態でベッドの横に 体を預け... 毛布をかぶって 眠りについた... ―翌朝― 目が覚めると オレの右手は解放されていた だが 上田の手形が綺麗に着いていた 例の上田はまだ睡眠中... 現時刻 6:52 いつもだと 考えられない 時間に起きた...
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