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しばらく、授業で使っている本を眺めていた
今座っているこの席は
とても落ち着く...
勉強する時は
周りからの視線が気になってしまって
勉強どころではなくなる
だけど
この席は角側で柱に隠れていて
視線を浴びる事はない
それに
何故だか分からないけど
端っこは落ち着く...
これはどうでも良いか...
いつものメニューが
来るまでの間、勉強をしていると
女の子の声が聞こえた
「あの、お...お水です......」
「あっ！ありがと」
毎日通いっているのに
初めて聞く声だった
彼女が着ている
ファミレスの制服の
胸ポケットに付いた名札に
『上田 あかり』
と書いてあり
その上に研修中と書いてあった
どうやら、彼女は新人のようだ
とりあえず、勉強を続けた
だけど
彼女はお盆を胸の前に抱え
勉強しているオレを見ていた
「...あの、何か？」
気になって仕方ないから
顔を見て尋ねる
すると、彼女は
走って店の奥に消えて行った
「...なんだったんだ？」
それにしても
可愛いかった...
久々に感じたトキメキ
何時ぶりだか分からない
「アレ？上田 あかり...って、どっかで...？」
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