本当の気持ち

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「どうしたの?」 思わず考え込み ぼーっとしてる所を 顔を覗き困れた... 「いや、何でもない...」 課題をカバンに入れ 部屋を出て 家を出る... その後ろを上田は着いて来た オレの記憶だと 再会してからの毎日 キャンパス前で 上田はオレが出て来るのを 待っていた... たまに ナンパされてる場面も 見かけた事がある... だが 上田はオレを見つけると ナンパ男達を そっちのけで オレの元へと走ってきた 上田と並んで歩くのを ナンパ男達は 後ろから羨まし気な 視線を飛ばして来ていた それは 別に付き合ってる訳でもないのに 上田がそばに居る事を 誇らしく思っていた そして あのファミレスまで 上田が色々なちょっかいを出してくる オレは仕返しをしたり 仕返し出来なかったり... オレは楽しかった 上田も楽しそうだった これが 上田の言う遊び? もしかして オレをいじって遊んでたのか? 何とも言えない 虚無感... 上田とは 一緒に居て楽しいし嬉しい でも 上田はオレを遊び道具として見てるのか? 実際どうなのか 分からない? 上田の心を知りたい...
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