本当の気持ち

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「大学...着いたけど、授業何時から?」 「えっ?あぁ...あと一時間は時間あるけど...」 「そっか...じゃあさ」 「少し話してようよ」 「暇なんだから...」 「あぁ、別にいいけど...」 「上田の方の大学は今日授業ないのか?」 「無いよ」 「そうか...」 「じゃあ、どっかに座ろ」 だけどここら辺には ベンチがない... 「いいよ、そこらの花壇とかに座ろうよ」 「...あぁ分かった」 オレは花壇探した すると ちょうど膝の高さ位のレンガ造りの花壇を見つけた 辺りは木に囲まれ あまり目立たない場所だった オレはそこに座った 上田も後から続いて 隣に座った 「...それでさぁ、優太」 「なに?」 「今日、優太ん家出てから」 「ずっと何か考えてるみたいで、黙ったままココまで来たけど?」 「なんか、あったの?」 そう言えば 一言も喋っていなかった ずっと 上田の気持ちを考えていた 本人に聞いて 本音を聞いたら オレらはどうなるんだ? 答えがどうあったとしても 普通に接する事が 出来なくなるかも知れない オレは怖い
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