本当の気持ち

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「...何...これ?」 今の出来事がなかったかの様に 満面の笑みを 浮かばせる上田 「バレンタインチョコ!」 「............え?」 ここ何年か 忘れていた言葉... バレンタインって いつだっけ? 持っていた 携帯を開くと 画面に表示されたのは 2月14日と デジタル表示されていた 「早く受け取ってよ!」 「オレ...に?」 「優太以外誰がいるのよ?」 辺りを見渡し 側を歩いていた 90度ほど腰の曲がった おばさんをが居た そのおばさんを指差し 「ブーメランばあさん」 「ひどっ!そんな言い方しちゃダメだよ!」 「それより、何で私が見ず知らずのおばさんにチョコあげるのよ!!」 最もな反応... ただ、今のオレの状況が 理解出来ずに 頭が混乱していた... 「いや、ティッシュ配りのおねぇちゃんみたいに、仕事でみたいな...?」 「そんなチョコを配る仕事なんか無いと思うけど?」 「...だよな」 「私は!親とお世話になってる人、大切な人...」 「...あと...大好きな人しか...あげないの!」 「分かった!?」 「あっ...あぁ...」
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