自分に嘘をつく

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その世話をしてくれた お礼として 先日 バレンタインのチョコを あげたのだが... 朝早く、誰もいない部室で 『私、親とお世話になってる人、大切な人、大好きな人にしか、チョコをあげないんです』 っと言って 渡して直ぐ立ち去ったらしい はたから見たら 女の子が 大好きな人に チョコを渡し、恥ずかしくて その場を逃げ出すシーン にしか見えない だけど 上田は授業が間近で急いでただけ そして、先輩を好きでも 何でもないらしい ただ、"お世話になってる人" としてらしい だが先輩は 勘違いをして 『オレに気が、あるんじゃね?』 っと思い込んでしまい 上田へのアピールが エスカレートして お世話ってレベルではないらしい 「それで昨日なんか、『家まで荷物持つよ』って家まで着いて来てね――」 「.........」 そして 今、オレは愚痴を聞かされている 愚痴を聞かされたあげく 『困ってるのどうしたら良い?』 みたいな事を言ってくれるなら まだ返しようがある だけど 愚痴をこぼして こぼし干して 「さて、もう遅いから帰ろう?」 これだ... 最近はこれの繰り返しだ...
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