自分に嘘をつく

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そして それから... 日は経ち... 卒業式... 先輩はオレらより 一つ上で 今年は4年生... たぶん 今年がサークル活動の ラスト一年だから 活動中の上田へのアピールは 増すだろう... そうなると 上田のバイトが終わって 帰り道に聞かされる 愚痴が増えるだろうな... さらに 日が経つと 案の定... 上田の愚痴は増えた 帰り道だけで 済むと思ったが... 店長は上田に週二回の 休みを作ってしまった... 休みがあれば 上田はオレを このファミレスに 連れて行き 愚痴をオレにぶつける... そして 今も... 「――、なんか遊びに誘われてね...」 「バイトあるからって、断ってるんだけど...」 「そしたら、『今度、仕事してる姿見に行くよ』って言われた...」 「.........」 「別に、悪い人じゃないんだよ」 「でも、何だろう?」 「なんか、肌に合わない、みたいな感じでね――」 「............」 長々と話しを続いている 「...はっ!?」 「ん?...どうした?」 何かを思いだした様に オレを見つめ なんだか、泣きそうな 目をしている
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