自分に嘘をつく

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とりあえず... オレは、五十嵐先輩が 帰るまで 仕事をするか... さっき 先輩に軽く 頭下げたけど... 先輩はオレを 覚えてるのだろうか? オレも高校ではお世話に なったからなぁ... 凄い印象に残る先輩だったし... 凄く優しいし かっこいいし 頭良いし スポーツ万能だし 女の子からは人気... ナルシストだけど... 良い人ではある 覚えてないのに オレが気軽に話かけても 変な人と思われるから とりあえずは 普通のお客さんとして 接してみよう 「お客さま、ご注文は――」 「牧じゃないか!」 「久しぶりだなぁ!」 「あっ...先輩、覚えてたんですか?」 「おおぅ!覚えてるさ!」 「あの時、一番かわいがってたからなぁ!」 仕事中では あったが... 偶然に 他のお客さんがほとんど 居なく 店長からの 指摘がなかったため 少し喋り込んだ... どうやら先輩は 大学側にスカウトされて 入ったらしい 大学はスポーツで 有名な学校で スカウトされる人は プロ入りが 決まってる様な 素質がある人らしい 『さすが』の一言につきる
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