自分に嘘をつく

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運が良いのか 悪いのかは分からない... ホントなら 先輩が来ない方が気楽だが 何故か今日は 来そうな予感がする... とんでもなく 嫌な予感がスゴいする... そんな 嫌な考えをしながら 洗われた皿を拭いていた... 「優太ー、さっき店長と何話してたの?」 「頭下げてたけど...」 どことなく 心配そうに上田が 声をかけてきた 「ん?まぁ別にたいした事じゃねぇよ」 「ただ、もし今日先輩が来たら、オレは仕事を外してもうだけだよ...」 「ふぅ...何で?」 「...気にするな」 気にされても ただの勘だから確信なしに 言ったら 上田は動けず 仕事にならなくなる... 「何か気になるけど...」 「まぁいいや...」 「あぁ助かる...」 「私は仕事に戻るねぇ」 上田は 小さく手を振り ホールに戻って行った 「はぁ...来なきゃ、それで良いんだけどなぁ...」 そんな事を考えている内に いつも先輩が来る時間になった 「......あっ」 カランカラン 扉が開き 入って来たお客さんは... 五十嵐先輩だった 「...やっぱり」 オレは店長の元へ 向かった
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