自分に嘘をつく

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その時のオレは 眉間にシワを寄せていた 自分にはそんなつもりが なくても、気づくと シワが寄っていた... そのおかげで 先輩を始め色んな人から 眉間化物と呼ばれていた 別にいじめられてる 訳ではない 実際オレより ヒドイあだ名を付けられた人は 沢山いる 全て先輩が付けている ヒドイもんだった... テレビなら ピーーーっとか 付けられそうな... いやいや そんな事より 先輩に出会わなければ オレには 友達とかできなかった かもしれない 良く分からないけど あの時オレは どうにも暗くなってた 友達なんか作ろうなんて 思ってもいなかった だけど 先輩に出会ってから 勝手に友達ができる様に なっていた... 先輩がいなかったら オレは本当に 根暗になっていたかも 知れない... 「笑えよ、牧!」 「...え?」 「笑えって!!」 友達や先輩と皆でプリクラを 撮る事になった だけど、笑わないオレを 無理矢理 笑わそうとする先輩 「せっ、先輩!?」 「やっ、やめふぇくらはい!」 先輩に頬をつままれ 笑った顔をさせられた 「皆、牧を押さえとけ!」
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