自分に嘘をつく

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体育祭の集合写真は プリクラに 人数が沢山増えた様な 出来上がりになっていた 先輩は沢山の話しをした 学園祭や修学旅行 先輩の卒業式の話しも していた... 何で先輩が オレの修学旅行の話しを 知ってるのかは 分からないけど... オレが一度も 素の笑顔を浮かべた事が なかった事を 先輩は全て話した 「話しを戻す...」 「........」 オレは 先輩の観察力、記憶力に 圧倒され 言葉が出なかった... 「オレは...牧をずっと見てきた」 「卒業した後はお前とは一切連絡とらず、顔を見た事がなかった...」 「だけどなぁ...この間、お前と再会した時...お前の顔は眉間化物のままだった...」 「..........」 「まぁ...眉間にシワは寄らなくなったみたいだが...」 「面構え...みたいなもんが、変わってねぇ!」 「...........」 「...お前もそれは分かってるんだろ?」 分かっている オレは何も変わっていない 最初は分かっていなかった だけど 先輩と話しをして やっと分かった 「...たぶん、分かってます」 「そうか...」 「でも、お前には分かってない事がある」 「......え?」
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