自分に嘘をつく

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「...まぁお前が上田を好きでも、嫌いでもオレはアイツに告白する!」 「いいのか?」 先輩が言う "いいのか?"の 意味が分からなかった 「..........」 「...はぁ」 「すいません、会計お願いします!」 先輩は店長に 伝票を渡し レジカウンターに 向かった 「ありがとうございました!」 店長を合図にして 他の店員もつづいて "ありがとうございました" という 声が聞こえてきた 何だか その"ありがとう"に 意味深げな物を感じた しばらく、オレは テーブルに残された 少し大きめな皿 先輩が食べた後の シロップだけが残った皿を 眺めていた ずっと先輩の言葉の 意味を考えた... 「........はぁ」 ため息が聞こえた 一人のものでは なかった... 複数... ふと、顔を上げ 辺りを見ようとした だけど 見えない... 「...牧」 店長 「...牧くん」 女店員1 「...牧さん」 女店員2 「...マッキー」 女店員3 「...まっ、牧くん...」 女店員4 「アレ?みんな...何してるの?オレの周りに集まって...」 皆でオレを 囲んでいた...
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