自分に嘘をつく

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何かマズかったのだろうか? みんなは 呆れた様に オレを見てくる 朝食に サンドイッチと コーヒーを 注文した 持って来てくれたのは 昨日、夜シフトに 入っていた バイトの女の子だった 「ご注文のメニューです...」 「...あ...ありがと」 「..........」 何故か 立ち去らず オレを見つめる 女の子... 「あの...まだ何か?」 「牧くん...」 「はい...?」 「ホントに上田ちゃんの事、好きじゃないの?」 「..........」 「...どうなの?」 わかんない どうしても その答えがわかんない でも、もし ここで、"好き"と言ってしまい この子が 上田に告げ口でもして 上田がそれを気にして 変な関係になってしまうのが 気まずい... むしろ 上田が離れていくようで 怖かった... 「...好きじゃ...ないですよ...」 「.........はぁ」 大きなため息をこぼす 女の子 「分かりました...もう良いです...」 目線だけでなく 『呆れた...』 と言い放ち 去って行ってしまった 女の子 「...何なんだよ?」
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