自分に嘘をつく

32/37
前へ
/121ページ
次へ
「...優太...」 「...どうした?」 どことなしか 上田の口から 生気の様な物が出てるような... 「...ちょっと奥に来て...」 「相談があるの...」 相談... 心あたりはある 思い出したくないが 断る訳にはいかなかった... 「分かった...」 空になった皿を重ねて 席を立って 店の置くに... 向かった 皿をキッチンの流台に 置いて 業者しか使わない 裏口の外で 待っている上田の元へ 向かう...途中... さっきの バイトの女の子と すれ違いざまに... 冷たい視線を向けてられた... スゴい居心地が悪い 「それで...相談...とは?」 「うん...先輩がね...」 「明日のイヴを一緒に過ごそうって...」 分かっていた事 クリスマスイヴ前日の今日 先輩は イヴに告白すると言っていた なら 誘わない訳がない 「...それで、どうするんだ?」 「...断りたいけど...」 世話になってる人だがら 後で変な関係になるのが 嫌だ... そんなところだろうか... だが、変な関係になって しまえば 先輩がこのファミレスに 来る事は 無くなるのでは?
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加