自分に嘘をつく

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「牧...夕食だと思え...」 注文した訳ではないが 昼も食べず ずっと頭を抱える オレに ハンバーグのサラダセットと オレンジジュースを 持ってきてくれた店長 「すいません...今は...」 「まぁ一応置いとく...」 「.........」 オレは 食べるつもりはないが... 四又のフォークを持ち 出来立てハンバーグと にらめっこをしていた... (上田がオレを好きだと言うのはホントかも知れない) (だけど、オレは上田に答えを出せるのか?) (オレは上田をどう思ってるんだ?) 独り言をブツブツと呟くオレは どう見ても 変な人かも知れない だけど 今のオレはそんな事も 考えられなかった それに 影の様になっている 今なら平気だろう と思う (嫌いじゃない...) (嫌いじゃないけど、ハッキリと好きとも言えない...) (自信がない、上田が本気でオレを好きなら) (オレが本気じゃなく好き何て言ったら...) (失礼な気がする...) (本気で好きだと言える自信がない...) (自信がない...) 好きなのか...? 好きじゃないのか? 好きじゃない... オレは... 上田を好きじゃない!
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