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☆ ☆ ☆
あの時はどうしたら良いか分からなくて、とにかく必死に色々言ってみたんだっけ。
今の杏奈だったら問答無用でぶち殺されるよな。
何がどうなったらあの大人しかった性格がこんなふうになるんだか…。
「また作り直せばいい、か」
そうだよな。
いつまでもウジウジしてても仕方がない。
俺は振られたんだ。
なら、諦めて新しい恋をするのが一番いい。
もっと、素敵な恋を!
「よし、みなぎってきた!」
公園の中心で気合いを叫ぶ。
通りすがりのおばちゃんが不審な目を向けてきたけど、気にしない。
ゆっくりでいいんだ、前を向いて進もう!
俺はその後も一時間程家に帰らずに、周りの好奇の視線にも負けずに公園の砂場で城作成に勤しんだ。
しかし杏奈の奴、いつからあんな無愛想な性格になったのかねえ?
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