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…ぶっ殺すと心にそう思ったならっっ!!
その時すでに行動は終わっているんだっっ!!
「いてっ!! や、やめろ隼斗! マジで痛いって!!」
シャーペンを太郎の腕に何度も突き刺していると、そう言って振り払ってきた。
「人の心の痛みが分からない奴には、分からせるしかないだろ?」
「シャーペン刺されても腕が痛いだけじゃねーかっ!!」
太郎と2人で騒いでいると周りの視線にふと、気付いた。
…やっべ。 今授業中だった。
教師がゆっくりとこちらへ近づいて来る。
太郎はまだ気付かずに俺に向けて文句を言っている。
あーあ。 やっぱこいつ真性のバカだわ。
だが俺の代わりに犠牲になってくれるんだ、ありがとう!
未だに気付かない太郎の頭に、容赦のない拳骨が落ちた。
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