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☆ ☆ ☆
授業が終わり、放課後になった。
周りのクラスメイトはバラバラになり、教室から出ていく。
あ~。 頭がヒリヒリする。
「なんで俺まで拳骨を…。」
「元はと言えばお前のせいだろ!? なんで俺が拳骨もらわなきゃいけないんだよっ!!」
俺の呟きが聞こえたのか、太郎が突っ掛かってきた。
「あそこでお前も空気を読んで、黙ってりゃ拳骨なんかもらわないで済んだわっ!」
「俺のせいだってのかよ!?」
「九分九厘お前のせいだ!」
「残りの一厘はお前のせいなんだなっ! じゃあ責任取れ!」
怒りのままに激しく言い合う。
どんどんヒートアップする俺の背中に、衝撃が走った。
太郎を巻き込み、前に倒れこむ俺。
「っ…いってぇ。 誰だよっ。」
フラフラしながらも立ち上がり俺がいた場所を見ると、見馴れた女が立っていた。
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