*chapter1:シロウサギの勘違い

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かしゃかしゃと生クリームを泡立てていると、突然かしゃんっと後ろの方で音がした。   「?…何だろ、今の音」   動かしていた手を止め、音のした方を振り向くと、床に手の平サイズの金属製の物が落ちていた。   「何これ…。懐中時計?」   拾ってみると、それは綺麗な細工が施された懐中時計だった。試しに蓋を開けてみると、今の時刻を正確に指している。
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