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――むかーし昔、人が生まれるよりもずっと昔、世界は一つの大陸でした。
世界は楽園(エデン)と呼ばれ、聖の神様が創った生き物と魔の神様が創った生き物が、平和に暮らしていました。
ところがある日、一人の頭の良い魔の生き物が、聖と魔、両方の神様の力を持った魔神・レブルスを創ってしまいました。
二つの神様の力を持ったレブルスはその強大な力に耐えられず、やがて世界を滅ぼし始めました。
これを止める為に、聖と魔の神様たちは激しい戦いの末、なんとかレブルスを世界の中心に封じ込めました。
しかし、その時には既に世界の半分が滅んでしまい、それはレブルスを封印した後も止まりませんでした。
神様たちは楽園を半分に分け、滅んだ世界をさらに半分に分けて自らが支えることでようやく、世界の死を抑えることに成功したのでした。
神様たちは、聖の神様が管理する世界をエルセイン、魔の神様が管理する世界をエルノワール、生き残った世界をエルスペロと呼び、エルスペロの中心に生命(いのち)の樹を植えることで、エルスペロの生命の力を滅んでしまった二つの世界に少しずつ分けるようにしました。
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