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そしてその次の日から、あたしは街へあの猫を捕まえにくりだしているのだ。
けど、こいつが中々厄介で…。姿は見つけられるが、捕まえられない。
今日もまた、捕まえられず見失ってしまったのだ。
葵「左之助ありがとうな…」
左「いや、悪ぃ…。役に立てねぇで」
葵「いや、今日は今までで1番惜しかった!!」
今日のことを思い出して、あたしは声を上げた。
左「にしても…こりゃ策も無く、がむしゃらに突っ込んでっても無理だな…」
葵「せやなぁ…」
やっぱり神様と言うだけあって、あの猫、動きに無駄がない。腹立つ。
左「ま、とにかく飯にしよーぜ!腹が減ってちゃ良い考えも浮かばねぇし」
葵「…そうやな」
左之助に促され、あたし達は夕御飯を食べに広間へ向かった。
広間に入ったあたし達を平助が笑顔で迎えてくれた。
平「おかえり2人共!」
幹部さん達はもうすでに揃っていて、食べ始めている。
新「…その表情を見るに今日もダメだったか」
鰯を頬張りながら、新八があたし達に言った。
左「あとちょっとだったんだけどよ…」
葵「尻尾には触れてん!」
平「あいつすばしっこいよなー…」
話をしながら、あたしも目の前のご飯を食べる。
総「何なら、罠でも仕掛ける?」
葵「………あの猫が罠に掛かると思えへんわ…」
無駄に知力高いねん!!!!
あー!!どないしょーー!!!!
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