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「もぉっ!! ほんっとうにありえない!!!!!!」
暑い風に乗って流れてくる潮の香りが髪を弄び、火照りそうな身体をほんの少しだけ冷ましてくれているはずだけど。
目の前の友人琴羽(ことは)の沸点は下げられないようだ。
「まぁまぁまぁ」
「姫葉(ひめは)は優しすぎるんだよ!! ここで怒らないでいてどうするつもりなのよ!!」
「だってまぁ、周りにお店色々あるからそこで……」
「お人好しすぎなのよーーーー!!!!」
事の始まりはほんの一時間前――――。
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