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更に遺品の整理やらなんやらで古くさそうな木の箱やら、風呂敷包などがこの部屋の障害物と形容してもよいくらいに床を占領している。
「退屈だ……」
お経が始まるまでのこの時間、少年は昼から待たされ、夕方までこの様である。
脱いだ服をたたみ、カバンに入れ、部屋を出ようとした時だった。
少年はお笑い芸人のお約束の如く木箱に足をとられ、軽くつまずく。
「いってててっ」
幸い足以外に痛みはなく、ちゃんと床に手をついて、頭も無事であった。
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