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平成20年4月1日
朝6時にケータイのアラームで目を覚ました修吾(シュウゴ)は、すぐにベッドから起き上がった。
今日から教師としての第一歩を踏み出すのだ。
修吾が学校の先生を目指したきっかけは、小学校4年生のときの担任の先生からの一言がきっかけだった。
算数の時間だったと思う。隣の子に教えてあげていたら、先生が「修吾くん、教えるの上手だね。」と声をかけたのだ。
たったそれだけだったが、修吾はすごくうれしかった。
『自分なら、わかりやすく教えてあげられるのかもしれない……。』と思い、『学校の先生もいいな』と考えるようになった。
それから12年。修吾は教師を目指して高校、大学と進学し、この頃は少子化の影響で狭き門となった教員採用試験に一発で合格したのだった。
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