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校長室の隣の事務室を覗くと、事務職員と思われる女性が机の上を拭いていた。開いているドアをノックするとその女性が修吾の方を向いたので、
「おはようございます。今日からお世話になります、松岡です。」
と、あいさつをした。
女性は、
「おはようございます。あ、じゃあ、校長室へどうぞ。」
と、返事をしたので、修吾は、
「あ、はい。よろしくお願いします。」
と、頭を下げて、今度は隣の校長室のドアに向き合った。
修吾は少し緊張している自分がわかった。
息を一つ吸い、ドアをノックした。
「どうぞ。」
中から校長の声がした。
修吾はドアを開けながら、
「失礼します。」
と、頭を下げて、その一歩を踏み出した。
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