世界と出会いと衣食住確保

5/6
前へ
/215ページ
次へ
「さぁ、中にお入りなさい。あなたの寝る部屋を決めなくちゃ」 どことなくうきうきしている占い師は、ドアを押さえて家に入れてくれた 占い師の家は私がいた森のはずれにあり、赤い屋根が特徴の二階建ての可愛らしいお家だった なんか、赤ずきんとか住んでそうなかんじの 中に入ると、部屋の真ん中に一台の丸い机と、机を挟んで二脚の椅子が置いてある 「この箱って何ですか?」 その机には紫羅欄花(アラセイトウ)が、描かれた角香炉が置かれていた 「それは私が使う占いの道具よ。私は占いを学問として学んだの」 嬉しそうににこにこ笑う占い師 占い師は本当に占いが好きなのだろう しかし占いの道具として角香炉は珍しいと思う タロットや水晶とかだったらわかりやすいが
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2455人が本棚に入れています
本棚に追加