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「さぁ、中にお入りなさい。あなたの寝る部屋を決めなくちゃ」
どことなくうきうきしている占い師は、ドアを押さえて家に入れてくれた
占い師の家は私がいた森のはずれにあり、赤い屋根が特徴の二階建ての可愛らしいお家だった
なんか、赤ずきんとか住んでそうなかんじの
中に入ると、部屋の真ん中に一台の丸い机と、机を挟んで二脚の椅子が置いてある
「この箱って何ですか?」
その机には紫羅欄花(アラセイトウ)が、描かれた角香炉が置かれていた
「それは私が使う占いの道具よ。私は占いを学問として学んだの」
嬉しそうににこにこ笑う占い師
占い師は本当に占いが好きなのだろう
しかし占いの道具として角香炉は珍しいと思う
タロットや水晶とかだったらわかりやすいが
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