2454人が本棚に入れています
本棚に追加
/215ページ
「君が思った通り、僕はこの次元では神様と呼ばれる存在だ」
まぁ、管理者と言った方が、意味は合っているけど
愉快そうに目を細める白蛇
「ここは君がいた次元のちょっとだけ外側の空間だよ。俗に言う天国みたいな場所かな」
だから死んだ私がいたのか
しかし殺風景な場所だな。天国といったら果てしなく綺麗で美しい所だと思ったんだが
「それは人間の勝手な想像でしょ? ここは魂が眠る場所ではなくて、上がってきた魂を弾きかえす場所なんだから」
「弾き返す? 」
私が質問するとと、白蛇は自分の尻尾で床を叩く
するとホワイトボードが床から現れた
「おぉ~!! 」
私は驚きで拍手を送る
白蛇は器用に尻尾でペンを持ってボードに図を書き始めた
「この大きな円が君がいた、地球含めた宇宙という次元で、この小さい円たちは他の次元。次元は数え切れないほど、無数にある」
白蛇は大きな円を囲うように円を書いて、その間をペンで指した
「この円と円の間が、今君がいる場所だ」
そういって円の中央から円と円の間にむかって何本かの矢印を書き入れる
「魂があるものが死ぬと、魂はここまで飛んでくるけど、魂は生まれた次元から出てはいけないんだよ。肉体を持ってればいいんだけどね。実際に、次元を航ってくる奴等もいるわけだし
」
白蛇は外側の円で内側に跳ね返る矢印を書く
最初のコメントを投稿しよう!