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「悪い話じゃないじゃろう?お主は神の力を手にし一界の神となれるのだ。まぁ神になるといっても特にやることは無いんじゃがな。」
ふぉふぉふぉと髭を揺らしながら笑うおっさん、基神。
「俺はアニメの無い生活なんか想像できねぇよ!つかアニメが俺の原動力だ!それが無くなった今何もやる気が起きねぇよ。」
グッと手に力が入る。
「う~む…。ならお主に映像送信ツールを授けよう。それを使えばいつでも好きなアニメを見ることが出来るぞ。と言っても家族や親族のこともあるだろう…。本当に申し訳なかっ…」
「あぁ、そっちはどうでもいいよ。アニメが全てだし、存在が空気っぽかったし。」
「…そうか。じゃあ引き受けてくれるんじゃな?」
一呼吸おいて俺は力強く応えた。
「おk。」
我ながらなんとも府抜けた返事である。
「ところでお主、そろそろリィスから手を離してやったらどうじゃ?パートナーとなる者じゃぞ?」
言われて手をみる。
そこには涙と唾液をダラダラと垂らし、目が虚ろになっている少女がいた。
うん、物凄く不気味。
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