この紋所が目に入らぬか!

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「な~つ~め~さ~ん~。」 「ひぃいッ!」 井戸から出てくる某幽霊よりもめっちゃ怖い。 「私生きてるんですね?」 「あ、あぁ…。今日から俺のパートナーらしいしな。」 それを聞いた途端、目に生気が戻り先ほどの形相はどこにいったのか、物凄くキラキラした笑顔を向ける。 「棗さん!ありがとうございますッ!私、嬉しくて…うぅ…。」 嗚咽を漏らすリィス。 つねられていたことはすっかり忘れているようで、でも嬉し泣きしている姿は可愛かった。 こいつが一生の伴侶とか、まじ俺リア充じゃん。 ざまぁみろ!現世のロリコン共ぉ! 「とりあえずよろしくな!リィス!」 「はい!棗さん!こちらこそ不束者ですが、よろしくお願いしますね♪」 「話はまとまったようじゃな。では早速異世界へ飛んで貰う。飛ばす我が言うのもあれじゃが、何処に飛ぶかは我にもわからなんだ。じゃが安心してくれ。お主に神の力を分け与えた。創作の力じゃ。それを頼りに頑張ってくれ。」 手を合わせ何かを唱え始める冥王。 「ちょっと待て、使い方わから―」 足元が光出し、意識が朦朧としてくる。 嗚呼、またこのパターンか… 「健闘を祈る…。」 冥王の呟きを聞いたものは誰もいない。
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