プロローグ

2/9
前へ
/68ページ
次へ
俺はどこにでもいるアニオタニート…ついさっきまでそうだった。 しかし今はどうだろう。 死界とやらの入口に立っている俺がいる。 それは数時間前に遡る…。 目の前に知らない奴、もとい知らない幼女がいる。 知らないと言うのは初対面の人と言うことではない。 今までに全く見たことが無く、この世界の生き物ではなさそうということだ、電波的な意味で。 背中からは蝶の様な羽が生えており目の色がエメラルド おまけに手には「それなんていうメルル?」と言えるスティックが握られている。 さぞ不可思議な事に憧れているのだろう。 もし現世でこんな人がいたら間違いなく電波だ。布団にくるまって行動する彼女に匹敵するだろう。 俺はその彼女を気にかけるようなイトコにはなれそうにないと、目の前の電波少女を見てつくづくそう思う。 しかも俺は寝起き、つまり、ここは俺の部屋である。 どう考えても不法侵入ですね、ほんとうにありがとうございました。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

353人が本棚に入れています
本棚に追加