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「なぁすぐに帰れんだよな?部屋に俺の嫁が待ってるんだから。」
「あー…それは棗さん次第です。でも私としてはすぐには帰らないでほしいです。」
苦笑いを浮かべながら話すリィスはちょっと可愛かった。
「あ、それ無理。俺フェイたんと1時間離れてたら死んじゃうから。」
「なら棗さん死んでますね♪現世時間で38時間は眠ってましたから。」
「なん…だと…?」
「まぁ38時間と言っても現世でいう1時間はこの死界で言う1分なんですけどね。肉体的にはこちらの時間で進んでいくので早くしないと妖精さんになっちゃいますよ(笑)」
「笑えねぇよ!早くその冥王の所に連れてけ!」
「それが人に…死神にモノを頼む態度なんですかねー?」
――プツン
俺の中のなにかが切れた。
「死神だあ?うるせぇよ幼女!こちとら無意味に年とりたかねぇんだよ!それにてめぇも急いでんだろうが!」
頬を思いっきり引っ張った。
もう千切れんじゃないかってぐらい引っ張ってやった。
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