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ヘーゼル「ふぅ…」
ここはシアレンスから少し離れたとある町、シアレンスの雑貨屋「ダイヤモンド」の店主ヘーゼルは、ちょっとした用事で町を離れていた
ヘーゼル「たまたま知り合いに貰ったこのケーキ、さてどうしようかね」
ヘーゼルの片手には箱を抱えており、その中にはフルーツのたっぷり乗った美味しそうなケーキが2つ並んでいる
ヘーゼル「持って帰ってもいいけど、どうせカリンはろくに店番してないだろうし…一人で二つとも食べちゃおうかねぇ」
忘れられがちだが、ヘーゼルはケーキが大好物である
ヘーゼル「丁度小腹も空いてきたし、一つ食べちゃうか」
そう言うとヘーゼルは近くにあったベンチに腰掛け、箱の中のケーキを一つ取り出す
ヘーゼル「んー、美味しそうだ」
少しそれを眺めていると…
「あーっ!そのケーキ!」
ヘーゼル「ん?」
急に叫び声が聞こえ、ヘーゼルがそっちを向くと、一人の少女がヘーゼルのほうに向かって歩いてくる。どうやら高校生らしく、制服姿をしていた
「やっぱり!この町のケーキ屋で1日10個しか販売されてない幻のケーキ!」
ヘーゼル「へー、そんなに珍しいものだったのかい。で、あんたは?」
「あっ、ご、ごめんなさい!急に邪魔しちゃって…」
ヘーゼル「構わないよ、見たところこれに興味があるみたいだけど?」
「えっと、あたし、荷嶋音緒っていいます。デザートの研究をしていて」
ヘーゼル「なるほど、それで目の前にレア物が出てきたから飛びついちゃったわけか」
荷嶋音緒(かしま ねお)、想い出にかわる君 Memories Offに登場するヒロイン。登場理由は作者の好み
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