日常

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そう言えば、練司とは忘れられない過去があった。 偶然通りかかった公園で、小学生の練司VS中学生5人組の戦いが繰り広げられていた。 圧倒的に1人の方が不利だ。 俺は迷わず練司の味方についた。 ボロボロになりながら、なんとか引き分けあたりまで持ち込んだ所で、中学生は、帰宅途中の中学の先生に見つかり、御用となった。 2人で草原に寝っ転がって空を見上げ、初めてお互いの名前を知った。 そのときの夕焼けがとっても綺麗だったからか、よく覚えている。 それから、今に至るまで、一番の友達だ。 「エージくーん!はやく、はやく~!」 見るとかなり遠くまで進んでいたらしい練司が、振り替えって大きく手を降っている。 オレはダッと思いっきり地を蹴り走り出した。
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