日常

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少し頬が熱い。 俺は望を直視出来なくなった。 そのとき、 「大丈夫!?」 練司が血相を変えて駆け寄ってきた。 俺はその声で我にかえった。 見ると、2人が散らばったものを拾っていた。 俺も手伝おうと、近くにあった手帳に手を伸ばした。 少し開いて、中が見え、カバーは泥で汚れている。 だいぶ派手にスリップしたらしい。 道にはくっきりタイヤの後がついていた。 でも、本人は全くをもって無傷だし、制服には、ちょびっと泥が跳ねただけだ。 寸前で回避したらしい。 しかもあんなに派手に転んでおいて…。 魔法でも使ったのではないかと疑ってしまう。
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