日常

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そしてまた、日記帳に目を向ける。 それには、キーホルダーがついている。 金色の五芒星の真ん中に、透明で綺麗な小さい丸い石がはめられている。 パワーストーンか何かだろうか? 俺が考え込んでいると、前方で繰り広げられていた舌戦が止んでいた。 はっと顔をあげると、望みがこちらに向って歩いてくる。 練司はガクッと肩を落として、大きく息をついていた。 さっきはよく見れなかったが、なかなかの美少女だ。 色白で、少し小柄な体型。 髪の毛や瞳は完全な黒ではなく、どこか茶が混ざっている。 全体のオーラは赤とかオレンジの炎的な色があっている。 どこからみても、隙がなく、後ろから、刀をふり下ろして斬りかかっても、真剣白刃取りをやってのけそうだ。 まさにこの人には『勝』や『風林火山』とかの背景がピッタリだ。
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