第2章 聖蘭市の危機

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それから、しばらくして何も知らない椎名が目を覚まして 椎名が気絶している間にあったことを事細かに話してやった。 話しを終えると椎名は "まぁ、俺が居たら犯人は一瞬で捕まえられたな" 何て、ほざきやがったんでもう一度眠らしてやった。 それからしばらくして、俺たちは病院を退院し、普段の学校生活に戻った。 せっかく入院してゆっくりできていたのに、学校に戻ると勉強と鍛練が俺たちを待っていた…。 苦痛の何者でもなかった。 しかし、そんな苦痛ばかりじゃない。 退院して数日後、警察から橘を逮捕したと連絡が入り俺たちは一安心した。 俺の疑いは晴れ、聖蘭市は1ヶ月前のように平和を取り戻した 1ヶ月前とは違う事といえば1つだけある…。 それは、黒羽が俺たちと一緒にいるようになった。 黒羽は素直じゃないけど…悪いやつじゃないと思う。 一緒に居てわりと楽しいしな。 まぁ変わった事といえばそれくらいだ。 事件が終わって、事件前の日常に戻った…ただ、それだけだ。 わりと、この日常は楽しかったりする… 俺たちはそんな日常を過ごすにつれ 今俺たち、超能力連合国が毎日激しい戦争をしていることなんて忘れてしまっていた 聖蘭市は超能力者育成の場として国によって守られている。 そのせいで、俺たち聖蘭市の高校を通う学生は、戦争を感じたことはなかった ただ、テレビや新聞で戦争の状況を見て戦争を感じるだけだ。 そんな聖蘭市に戦争の余波が徐々に、本当に徐々に近づいてきていた。 しかし、それはもっと先の話し。 戦争の余波より先に 俺たち5人に"1人の少女"により大きな変化が起こる
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