1人が本棚に入れています
本棚に追加
走るはしる走る
真っ暗な世界をひたすらひたすら
なんで走っているかなんて昔に与えられた内容なんて覚えてない
なんで走ってる?
馬鹿みたい馬鹿みたい
前も後ろも右も左も
わからない場所で
自分さえもこの闇の中に溶けてしまいそうで、
存在を確かめておくために走る
この先が明日なのか昨日なのかなんて知らない
己の存在する理由も知らない
だって興味ないし
荒い息と覚束ない足の動きだけが己の存在理由
息を整える時間なんてイラナイ
休憩する椅子なんてイラナイ
ただ走る
もっと早く速くはやく!
歓喜や憂鬱までも知らず知らずにただただ走る
足元を見ても何もない
自分がきちんとナニかの上に立って走ってるのかも知らない
嗚呼嗚呼
なんという憂鬱!!
.
最初のコメントを投稿しよう!