少年の憂鬱

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走るはしる走る 真っ暗な世界をひたすらひたすら なんで走っているかなんて昔に与えられた内容なんて覚えてない なんで走ってる? 馬鹿みたい馬鹿みたい 前も後ろも右も左も わからない場所で 自分さえもこの闇の中に溶けてしまいそうで、 存在を確かめておくために走る この先が明日なのか昨日なのかなんて知らない 己の存在する理由も知らない だって興味ないし 荒い息と覚束ない足の動きだけが己の存在理由 息を整える時間なんてイラナイ 休憩する椅子なんてイラナイ ただ走る もっと早く速くはやく! 歓喜や憂鬱までも知らず知らずにただただ走る 足元を見ても何もない 自分がきちんとナニかの上に立って走ってるのかも知らない 嗚呼嗚呼 なんという憂鬱!! .
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