第2章

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次の日…土曜の朝。 目を覚ました俺は、微かな頭痛に気付いた。 …久々の熱、だな…。 ため息をつく。 小さい頃は、よく熱を出していた。 小学生になり、スポーツを始めてからはほとんど病気をしなくなっていたが、今でもごくまれに、こうやって熱を出すことがあった。 こんなときは、薬を飲んで一日寝ていれば、すぐによくなる。 俺は、重い体で起き上った。 母と和真は、出かけているようだった。 リビングの薬箱を漁ったが、胃薬や湿布しか入っていない。 俺はもう一度、ため息をついた。 .
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