第31章

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私の身体の隅々に、少しずつ悦びが満ちていく。 そして…。 同時に、なぜか心さえも、暖かく満たされていた。 誰かの所有物になる。 それがこんなにも甘美で、それでいて…心の安らぎを得られる事だったなんて…。 「明日さ。」 庄司くんは、意地悪く微笑んだ。 「体育の時間、ノーブラで出てよ。 …これが、最初の命令。」 私は、黙って庄司くんの顔を見ていた。 「返事は?」 私は、小さく頷いた。 「…はい…。」 私の頬を、涙が伝う。 この時、自分でも、この涙の理由が分からなかった。 もしかしたら、それは…。 やっと居場所を見つけたことへの、喜びの涙だったのかもしれない。 .
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