夫婦の事

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私は当時26歳。知り合いに誘われた会社で役員として朝から晩まで働き蜂のごとく働いていた。 旦那は当時24歳。水道屋に祖父のコネで入り、しょっちゅう朝帰りで仕事をサボっていた。趣味はサッカーとサーフィン。その腕は両方プロの素質あり。 旦那との出会いはクラブで、当時彼は大学生。大分の大学に通っていたが、あたしと一緒に居たくて中退してしまった。 そして… 妊娠… 普通の妊娠では無かった。 「子宮外妊娠」 彼は手術当日、病院で泣いていたそうだ。 その3日後… 出張とウソを付いて高知へ出掛けていった。サーフィンをする為に… そんな彼は、責任という名を煌々と掲げて私に結婚を申込んだ、ドン底に落ちている私はそれに心を打たれてしまぃ結婚した。それが間違いのはじまり。 彼は突然、暴力を振るう。 仕事も続かない。 虚言癖がある。 家出をする。 でも、唯一変わらない事。 私の事が大好きで仕方なぃ。 「絶体離婚はしなぃ!!」 が口癖だった。 帰ってくると、自分の母親に「ナナは~?」と一番に聞いていたそうだ。 食事中も寝る時もベッタリで、甘える年下の旦那が可愛くて、周りからみれば本当に仲のいぃ夫婦だった。
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