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まさにいは私の電話に穏やかな声で返してくれた。
「久しぶり。大丈夫だった?」
「お久しぶりです。連絡遅くなってごめんね。」
そう言って、あの日、何が有ったかを説明した。
「うわぁ・・・本当に凄いな・・・。とにかく奈々が無事で良かった。」
「うん・・・・・・。ソレでね。私ね、まさにいに言わなきゃイケない事が有るの。謝らないとイケない事も。」
「え?何?」
「うん・・・・・・」
私は深呼吸をひとつして、でも揺るがない強い気持ちで彼に伝えた。
「一つはね、旦那と離婚する覚悟が出来た事。もう、流石に無理だわ。あと一つはね・・・。もう私、まさにいと一緒に起業出来ない。」
「いやいや、パソコンのデータはこっちにも大分残ってるし、今辛いなら、暫く休めばいいよ?」
「確かに心も体もボロボロで仕事が限界なのもある。でもそれだけじゃないのよ・・・。」
「え?何なの???」
まさにいが、イライラしていて落ち着きを無くしているのが手に取るように判る。でも、今日は言わなきゃ!
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