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「好きな人が出来た。」
・・・なんてね。でも、気になってる人はいるし。
「・・・・ハァッ?!!!」
予想通りの反応。でも、これからが本番だ。
「何言ってんの?なんだよ、それ誰だよっ!?何?ねぇ!付き合ってんの?」
まさにいはパニック状態で、ヒステリックに金切り声をあげる。
「誰って・・・、地元の先輩。付き合っては無いけど・・・多分私、かなり好きだと思う。」
ここまで来て、嘘でも好きだと言い切れない自分に嫌気が差すが、どんな理由を伝えるより、私に好きな人が出来た事実にダメージを受けたみたいだ。
彼は暫く無言で、電話の向こうでこっそりと啜り泣くような声がしていた。
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