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「ナナ、お願い。今からそっちに行くから会って。会って話し合おう。」
「・・・ごめん。会っても会わなくても気持ちが変わることは無いよ。」
「だから、お願いだって!このままじゃ俺、おかしくなる!」
・・・・それを聞いて、私は怖くて体が強張るのを感じた。もう、これ以上壊れた人を見たくない。
私も旦那も、旦那の彼女(?)も壊れて、まさにいまで壊れてしまう・・・。
もう嫌だ。怖い。
・・・だけど、こんなこと続けてたらダメだ。
私には逃げる資格なんて無い。
「わかった。でも、部屋には入れられないです。駐車場で良ければ。」
「・・・わかった。約束する。もう近くまで来てるからすぐ行くね。」
安心したような口調で、まさにいは一旦電話を切った。
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