1928人が本棚に入れています
本棚に追加
旦那がジムに行きだして、1ヶ月が過ぎた頃。
夜中の12時過ぎて旦那のケータイが鳴った。
いつもやる気なさそうに電話に出る旦那が、一瞬。電話に出るのをためらった気がした。
ケータイから漏れる女の甲高い声。
女から電話が掛かって来る事が滅多にない人なのに。
なんでだかわからないけど、凄く嫌な予感がして…。
「こんな時間に結婚してる人に電話するって非常識じゃない?」
私だったら、絶対に気が退けるし、そもそもあんなデカぃ声で掛けないけど。
「ジムのトレーナーさんで、アレルギーの話したら色いろ調べてくれたんだよ」
無表情で答えた。
旦那はテンパるといつも無表情になる。
でも、ケータイから漏れていた声はあきらかに、明るく「ナニしてんの~?」
なんて意味のない会話だったけど?
必死で仕事してる私を無視して、非常識な彼女を庇う事が、余計に私をイラつかせる。
カノジョノコト…キニナッテル?
あくまでも、女の勘だが…
気のせいだと、思いたかった。
最初のコメントを投稿しよう!