調査開始!

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「雅雪君。私、楓って言うの。」 雅雪君が上目遣いでこちらを見る。 「聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」 「・・・・・・。」 口に任せて適当なことを言いながら、雅雪君が興味のあることを探る。 「雅雪君は何が好き?私は本と格闘技が好きなの。」 「・・・・・・。」 無理があるか・・・・・・。 付き添いできた施設の人も、どうしたらいいのか分からず苦笑いしている。 こうなったらちょっと早いけど奥の手。 袖を捲って腕を見せる。 「雅雪君。私の腕、そんなに太くはないでしょ。けど、結構力持ちなのよ。」 そう言うと、私はおもむろに雅雪君に近づき、手を差し出した。
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