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教室を出てから何度か転びつつ、屋上の扉の前にいた。
この学校バナナの呪いかかってんだろ。
身体中べたべたで
しかもめっちゃ臭い
一応トイレットペーパーで拭ったけど
臭いまではなぁ…
カースオブバナナ!!!
まあ過ぎたことはどうでもいい。
この扉の奥に、僕の彼女…いや、これから僕の彼女となる女性が待っている。
そう、僕は今から告白しにいくのだ。
勝率?
ふっ…この俺にコクられて断る奴がいるのかい?
俺は【不敗の貴公子】と呼ばれている男だぜ?
あまり高くない鼻ッッ!
生気の感じられぬ瞳ッッ!
ニヤついた唇ッッ!
無駄な肉を削ぎ落とした体ッッ(※必要な肉もない)!
か、完璧だ…。
フラれるはずがない…
終わった後は、………
ひひひ……聞いちゃう?…そりゃお前………ふひひ
ん?謝恩会?
ああ、行きませんけど?
だってどこでやるか知らないし
誘われてないわけじゃないんだよ?雰囲気的にみんな行くみたいな感じだったから何も言わなかっただけだよきっと。なんかそういうのあるじゃん?わかりきったことを話すのは気がひけるなぁみたいな?多分みんな気をつかってくれたんだよね。いいやつらだろ?これぞ友情ってやつだよな。うん。
まあそれは置いといて
…さてと、行くか
深呼吸をし、ドアノブに手をかけた。
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