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チャリ………チャリ………
「はっ!?」
「ん?どうしたのだね?田端君?」
「い、今………鎖の音が聞こえた気が………」
「きっと気のせいだよ田端君。あ、ちょっと自転車持ってるね?」
「ん?ああ」
俺は下田に自転車のハンドルを手渡した
「これで自転車が壊れる心配は無くなったね。良かったね」
「は?壊れるって………何がだ」
よ、と言おうとした時、後ろから何かを体に巻き付けられて道路に倒れた
「は?これって………鎖?」
「じゃ、お願いしまーす」
下田が手を挙げると、暗闇から現れたのは、見るのが本日二度目となる断罪人だった
「ちょ、断罪人!?なんで!?もう処刑は終わったはずだろ!?」
「さあ?誰かが新しく依頼したんじゃねーの?」
「そんな………もう誰かに狙われる理由なんて………ん?なあ下田?お前………さっき誰に電話した?」
「はい」
下田は、鎖を巻き付けられて道路に転がっている俺に、携帯の画面を見せた
そこにはこう書かれていた
発信→『断罪人』
「ぅお前かぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
俺は断罪人にどこかへと引きずられて行った
「グッナイ………良い夢見ろよ」
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