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「………ん?」
胸に埋もれ、窒息死寸前の俺の耳に届いたのは、この胸の持ち主の声だった
「あれれ?君………大丈夫?」
「ぷはぁっ!はぁっ!ひゅーっ!はぁっ!」
「あはは。オッパイに埋もれて死にそうになるなんて、君ってばツいてるね」
「ツいてるよ!ああ確かにツいてるよ!でも流石にこの年で死にたくはないよ!」
「あはは。ごめんごめん。ところで………なんで君はここに居るの?」
「俺の部屋だからに決まってんだろ!?」
酷い!いきなり見知らぬ美女に部屋に居る事がいけないかの様な言い方をされたよ!
「ん?君の部屋?ここって京香の部屋じゃないの?」
「京香………って事は………」
俺は尻の方を振り向いた
そこには幸せそうに眠る姉、田端 京香が居た
「やっぱし姉貴だったか………」
この人は酔うとすぐに俺の布団に入ってくる。そんで起きたら『なんで一緒に寝てんだよ!』って殴ってくるんだぜ?理不尽だよな
「もしかして………間違えちゃったかな?ごめんね?昨日はちょっと飲みすぎちゃって」
「いえ、いいんです。どうせこの姉のせいですから」
俺はそう言いながら、幸せそうに眠る姉貴のほっぺたをつまんだ
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